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福島からの旬漁だより-肝がとにかく絶品!冬のアンコウ

おさかなトピックス

2025年12月27日

多彩な魚が揚がる常磐もののなかでも、強烈なインパクトを放つのがアンコウです。見た目は怪獣のようですが、実は「西のフグ、東のアンコウ」と称される高級魚。寒い時期に旬を迎える冬のごちそうです。

いわき市では、アンコウは肝を楽しむ食材として親しまれています。中でもうま味を存分に味わえるのが「どぶ汁」。肝と味噌を溶き、アンコウ、大根、ネギを煮込んだ鍋仕立ての一品です。濃厚な肝とあっさりした白身、ぷるぷるとした皮とヒレが合わさったどぶ汁は、一口食べたらおいしさに笑顔が弾けます。地元では古くから愛される郷土料理ですが、最近は知名度が上がり、県内外からも食べに来る人がたくさんいるそうです。

アンコウは、家庭で扱うには厄介なほどぬめりが強く、下処理が大変な魚です。肝には太い血管が通っており、きちんと取り除かなければなりません。小名浜の名店「馳走 久に定(くにさだ)」では、この道50年の店主が丁寧に下処理したアンコウを、こだわりのどぶ汁で提供しています。冬にしか食べられない、いわきの旬の味覚をぜひ味わってみてください。肝の奥深いおいしさとていねいな料理に、心も体もポカポカ温まります。

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