福島からの旬漁だより-いろいろな食べ方で楽しむサンマ
おさかなトピックス
2025年10月28日

秋の魚と聞いて、多くの方が思い浮かべるのがサンマではないでしょうか。いわき市の小名浜(おなはま)港は、福島県を代表するサンマの水揚げ地です。銀色に輝くサンマが水揚げされる日は、多くの漁業関係者が小名浜に集まり、港が活気にあふれます。
美味しいサンマを選ぶポイントは「背中の青みが鮮やか」「ウロコが適度に残っている」「目が澄んでいる」の3点です。
首の下から盛り上がるように太ったサンマは脂がのっており、塩焼きにぴったり。一方、脂が控えめなサンマは刺身におすすめです。
地元のいわき市では、古くからサンマをさまざまな調理法で楽しんできました。塩焼きや刺身、煮魚の他、開きやみりん干しも家庭の食卓にのぼります。揚げたサンマと野菜をタレに漬け込んだ南蛮漬けも人気の一品。すり身をハンバーグのように焼く「ポーポー焼き」は、いわきならではの郷土料理です。
多彩なサンマの加工品を扱う、道の駅いわき・ら・ら・ミュウの海産物店「小名浜あおいち」は、観光客に大人気。熱々のサンマの塩焼きとポーポー焼きを味わえる浜焼きコーナーも、多くの人でにぎわっています。ふわふわとした食感の白身魚「メヒカリ」も地元の名物。常磐ものを楽しみに、ぜひ小名浜へお越しください。

