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福島からの旬漁だより-うまみが凝縮!浪江町の秋しらす

おさかなトピックス

2025年9月19日

夏の終わりから秋にかけて旬を迎え、味わいを増すしらす。浪江町の請戸漁港では、味の濃い上質なしらすが水揚げされます。新鮮なうちに茹でた「しらす干し」は、ふわふわの食感と口いっぱいに広がる魚本来のうまみが魅力です。

浪江町「柴栄水産」では、水揚げされたしらすを1時間以内に茹であげています。しらす干しをよく見ると、コの字やS字に丸まった魚が多いことに気づきます。その理由は、鮮度が良い状態で火を通したから。請戸漁港では、1隻の船が単独で網を操る「かけまわし漁法」がメイン。2隻で網を引く「二艘引き」に比べて漁獲量は減りますが、短時間で漁を終えるため、より新鮮なしらすを届けられます。

アミノ酸が豊富なしらす干しは、うま味調味料のようにも使える優秀食材。定番のしらすおろし、しらす丼はもちろん、卵焼きや炊き込みご飯の具材としても楽しめます。トースト、ピザ、パスタにトッピングするのも良いですね。十分に乾燥させた上乾しらす(ちりめん)もおすすめです。

近年の海洋環境の変化もあって、しらすの漁期は年によって変動しています。2025年はお盆明けから漁が始まりました。水揚げがある日は、生しらすや釜揚げしらすを楽しめることもあるそうです。ぜひ、浪江町の旬のしらすをご賞味ください。

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